![]() 2010.08.10 Tuesday
Dove & Pigeon Songs ハトの歌
![]() Radio-Net Communication "ラジコミ" 77.7MHz FMやまと 毎週火曜日 夜8時〜45分間生放送 BINGOのギリギリSTRIKE!!! + Dove & Pigeon Songs ハトの歌 + 1. Prince "When Doves Cry" ![]() 今日8月10日は語呂合わせで「ハトの日」・・・ということで、 今週は「鳩」関連の曲を選曲してみました。 で、真っ先に思い浮かんだのがこの曲。 プリンスで1984年の7月から8月にかけて 5週間1位をキープした「When Doves Cry」。 映画「パープル・レイン」の内容に沿った曲で、 プリンスが演じる主人公キッドのけんかばかりしている両親と 自分の新しい恋人「アポロニア(Apollonia)」との状況を重ね合わせて 平和の象徴のハトが嘆いている・・・というような感じの内容。 でも、ま、プリンスらしくセクシャルな意味も 重ね合わせてるのは間違いない。。。 曲の後半でプリンスの甲高いヒステリックな声で 「痛ぁい、痛ぁい、痛ぁ〜〜〜い」と聞こえるのは・・・ 空耳だろうか。。。笑 2. Stevie Nicks "Edge of Seventeen" ![]() 次はフリートウッド・マック(Fleetwood Mac) の3人のボーカルのひとり、 スティーヴィー・ニックスで自身の作詞作曲の「エッジ・オブ・セヴンティーン」。 初のソロ・アルバム「麗しのベラ・ドンナ(Bella Donna)」(1981)の中から 1982年にシングルカットされヒット曲。 歌い出しの歌詞に・・・ Just like the white-winged dove... Sings a song... Sounds like she's singing... Whoo... whoo... whoo... 白い翼のハトのように歌うわ、フゥ〜、フゥ〜、フゥ〜・・・ って、ハトの声ってあんまりきれいな鳴声じゃないと思うんだけど・・・ と、思ったら、この歌は彼女のおじとジョン・レノン(John Lennon) が 同じ週に亡くなり、その悲しみの中でインスピレーションを受けて書いた曲・・・ と、いうことは、プリンスの曲と同じように ハトの鳴声は嘆きや悲しみの雰囲気なんだろな。 3. Madness "Wings Of A Dove (A Celebratory Song)" ![]() そんな可愛くない鳴声とは裏腹に、幸運や平和の象徴にもなっているハト。 で、次はマッドネスで1983年8月リリースの 「ウィングズ・オブ・ア・ダヴ」。 あのハトの羽に歌おう。下を向かないで上を向いて歩こうよ・・・ って感じの歌。 この曲が別名「セレブレタリー・ソング」というくらい、 スチール・ドラムの軽やかな響きとゴスペル・コーラスが にぎやかでハッピーな雰囲気を出している。 ハトは平和の象徴といわれるその由来のひとつが 旧約聖書のノアの箱舟の伝説。 ノアが47日目に放ったカラスはまだ水が引く前であったためすぐに戻ってくる。 その後に放ったハトがオリーブの葉をくわえて戻ってきたことで 水が引き始めたことを知ったという。 この伝説はタバコのピースの図案にも引用されている。 4. The Mob "No Doves Fly Here" ![]() うってかわって、暗〜〜い雰囲気のこの曲は イギリスのパンク・バンド、ザ・モブの3rdシングル、 1981年の「ノー・ダヴズ・フライ・ヒア」。 ここに飛ぶハトはいない・・・ つまりここに平和は無いという、 原爆が投下され何もかも失った広島の悲惨な姿を歌ったもの。 先週の金曜日、原爆投下から65年の節目を迎え、 あらためて平和を考えてみよう・・・ なんて、ちょっと真面目なことも言ってみようかなぁ。 これで少し好感度上がるか〜っ!? 5. Kid Creole & The Coconuts "Stool Pigeon" ![]() さてと、英語で「ハト」は「dove」と「pigeon」があるんだけど、 歌に出てくるのは「dove」のほうばかり。。。 その違いは「dove」は野生のハトで、「pigeon」は飼われているハト。 で、飼っているハトを歌にすることもそんなにあるもんじゃないだろうから 自然に「dove」のほうが多くなっちゃうんだろな・・・と思うワケ。 曲はオーガスト・ダーネル(August Darnell) 率いる キッド・クレオール&ザ・ココナッツで 1982年の「ストゥール・ピジョン」。 この曲名の「stool pigeon ≒ stoolie」とは、 アメリカのスラングで密告者、おとり、サクラなどのことで、 いわゆる 「警察のイヌ」のこと。 やっぱり飼われているってところは一緒なんだなぁ。 6. The Crickets "That'll Be The Day" ![]() 次はバディ・ホリー(Buddy Holly) 率いるクリケッツで 1957年の「ザットル・ビー・ザ・デイ」。 リンダ・ロンシュタットやビートルズもカバーしている名曲。 YouTube: Linda Ronstadt "That'll Be The Day" YouTube: The Beatles (The Quarrymen) "That'll Be The Day" そんなの死んでもありえねぇ・・・みたいな喩えのそのタイトルは もとはジョン・ウェイン(John Wayne) の映画の中の名台詞から・・・ で、この歌に出てくるのは「タートル・ダヴ(turtle dove) =キジバト」。 このタートル・ダヴというのは「愛情のきずな、献身的な愛」の象徴。 日本で言えば「おしどり夫婦」の「おしどり」ってところか。。。 キミは献身的な愛情を注いでくれたよね。 キミがボクから離れることは死んでもありえない。 てな感じで使われている。 この「タートル・ダヴ」はヨーロッパで古くから伝わる 「クリスマスの12日(Twelve Days Of Christmas)」という クリスマスの数え歌・歌遊びの中でも登場している。 クリスマスの1日目から12日目まで、 いろいろな意味を込めた物が贈られてくる中で、 二日目に私が本当に愛するあの人(=キリスト) が 贈ってくれたのは、つがいのキジバト・・・ と、旧約と新約の二つの聖書の意味を兼ねた 献身的な愛情の象徴として登場。 1992年の映画「ホームアローン2(Home Alone 2: Lost in New York)」では、 ニューヨークのおもちゃ屋のツリーに飾られていた 二羽のキジバトの飾り物を店主からプレゼントされ、 ケヴィンとハトおばさんとの分かち合う友情の証として印象的に使われている。 7. The Rats "Turtle Dove" ![]() 1950年代後半からエルヴィス・プレスリーやジーン・ヴィンセントなどの ロックン・ロールにこの「タートル・ダヴ」が登場し始める。 最後は、イギリスのグラム・ロック・バンド、 ザ・ラッツで1974年の「タートル・ダヴ」。 てな感じで今週は「ハト・ソング」を7曲紹介。 これからのプレゼント選びの新しいヒントにもなったんじゃないかな。 1956 YouTube: Gene Vincent "Woman Love" (I want a loving baby to call me turtle dove) 1957 YouTube: Gene Vincent "You Told A Fib" (You told me that you wanted me to be your turtle dove) 1959 YouTube: Jack Scott "The Way I Walk" (Come on and be my little turtle dove) 1962 YouTube: Cliff Richards "Bachelor Boy" (...And they'll be my turtle doves) 1967 YouTube: Elvis Presley "Baby, If Youll Give Me All Your Love" ( I'll call you sweet little things like turtle dove) 1. Prince "When Doves Cry" 2. Stevie Nicks "Edge of Seventeen" 3. Madness "Wings Of A Dove (A Celebratory Song)" 4. The Mob "No Doves Fly Here" 5. Kid Creole & The Coconuts "Stool Pigeon" 6. The Crickets "That'll Be The Day" 7. The Rats "Turtle Dove" [オマケ] YouTube: 10,000 Maniacs "Noah's Dove" (1982) YouTube: Platinum Pied Pipers "Pigeon Hole" (2009) YouTube: Tom Lehrer "Poisoning Pigeons In The Park" (1960s) YouTube: Wanda Jackson "Sparkling Brown Eyes" YouTube: Castledoor "Dove" YouTube: Bob Dylan "Blowin' In The Wind" YouTube: Alabama "Dixieland Delight" (1983) ![]() |